痛み止めってダメなの?整体師の本音
痛み止めってダメなの?整体師の本音
おはようございます。
鍼灸整体院WATOの野口歩です。
今日は、患者さんから良く頂く
質問についてお話ししようと思います。
それは、
「痛み止めって飲んじゃダメなんですか?」
「やっぱり痛み止めは飲まない方がいいんですよね?」
というもの。
整体業界では、
「痛み止めはダメ!」
「薬は毒だ!」
といった強い意見を耳にすることもあります。
でも、実際のところどうなのでしょうか。
僕自身の考えは、
「痛み止め、飲んでもいいんじゃないかな」
というものです。
もちろん、これは薬を
推奨しているわけではありません。
むしろ、必要のないときは
飲まない方が身体には優しいでしょう。
ただ、痛みには「悪循環」という
厄介なものがあるのをご存知ですか?
痛みを感じると、神経が興奮します。
運動神経や
交感神経が興奮すると
血管が収縮し、
血流が悪くなり、
血中の酸素濃度が下がります。
すると、発痛物質という痛みを
感じさせる物質が分泌され、
さらに痛みが強くなる…。
この悪循環が延々と繰り返されるのです。
“痛み止め”は
この悪循環を一度断ち切るための
手段になることがあります。
ただし
大切なのは「薬に頼り切らないこと」。
痛みが筋肉や関節
神経の調整で改善するのであれば
薬を飲む必要はありません。
薬は胃腸や肝臓
腎臓に負担をかけることも事実です。
まずはストレッチやセルフマッサージを試し
必要であれば治療院で施術を受けてみる。
それでも痛みの戻りが早く
治療が思うように進まない場合には
痛み止めを“お守り”として使いながら
筋肉や関節を整え、最終的には薬を手放す。
そんな方法も選択肢の一つです。
実際に僕の患者さんでも
痛み止めを併用しながら治療を進め
その後は薬なしで過ごせるようになった方が
何人もいらっしゃいます。
ただ、薬の効果には個人差があります。
副作用で体調を崩す方もいれば、
しっかり効いて症状が和らぐ方、
まったく効かない方もいます。
もし痛み止めを使うときは、
「本当に効いているのか」
「副作用は出ていないか」
確認しながら使うようにしてください。
痛み止めはあくまで【最後の奥の手】
① まずはセルフケア
② 次に治療院での施術
③ そして本当に必要なときだけ薬
薬に頼り過ぎることなく、
でも必要なときには上手に取り入れる。
そんな柔軟さを持って、
痛みと向き合っていきたいですね。
鍼灸整体院WATO
野口 歩